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七面鳥やマンドリル、一見すると気味の悪く孔雀や犬、猫に比べておよそ愛らしさや華麗さにはかけ離れやすいモチーフを選ぶのは、古典文学のアッタール作・黒柳恒男訳「鳥の言葉」に記された文章より、

(鳥の王を決めるとき)

”ソロモン(預言者)に求められる者(鳥)はだれもその頭上に冠(とさか)があればふさわしい”

この言葉に深く感銘を受けたことによるものです。

私は「その頭上に冠を戴くものはだれもがすべての王である」と唱えたい。

例えそれがどんなにみすぼらしいと笑われても。

うわべの姿だけで笑われてしまう者を、「美しいもの」と同等、あるいはそれ以上に魅力的に作ることが出来たならと切に願う心からのオマージュです。

「たいせつなもの」に向けられるものは線の鋭角さや切り口の刃の「美しさ」ではなく、この一瞬の会話による慈愛でありたい。


私が「彩色切り絵」を目指すのは自身が日光アレルギー・紫外線過敏症を罹患していたことによる人生観の変化でありました。

今でこそ原因が分かり、この数年で劇的に症状も治まりましたが、私の場合は食物アレルギーとも関連した大変厄介なタイプでその症状は枚挙に暇がありません。

幼少期から原因不明の体調不良で病院を転々とし、原因がわかるまでにあまりにも長い時間を要しました。

冷蔵庫のランプを一瞬でも見ただけで数日かかってじわじわと瞼が腫れあがって常に瞼が蚊に刺されたような痒みが続き、一瞬でも触ると刺激でさらに腫れあがり髪も抜けお岩さんのように目が開けられなくなる毎日でした。

それは笑顔を作ることがどんなアクセサリーよりも美しいことを知ったかもしれません。

「宝石を求めるな。

宝石商を探し求めよ」

これもまた「鳥の言葉」に出てくる好きな言葉です。

眠りにつくと決まって涙液が止まり、瞼が眼球に貼りつくので目薬を差すよりも先に目を動かすと激痛の後に視力が無くなることもしばしばです。

生活は常に黒いサングラスと帽子と手袋と分厚い黒い衣服で覆われた暗闇の中でした。

人は愚かなほどにそんな姿を笑っていきますが、しかし、どんな小さな光も美しく見える場所だったかもしれません。

人目を避けるように逃げ込んだ自然の中からは命の美しさを教えられました。

何年も絶望の中をただただ歩くようなある時、夕暮れの散歩道でどうしても裸眼でほんとうの色彩を見たくなってサングラスを外したことがありました。

そこにある普遍的な変哲のない田畑と、人魚の鱗のような川面から輝く雲の夕空に向かって飛び立つ鳥たちに、そこに神がおわしますか。「この世界は美しい。」とブッダが最後に言ったという、その言葉の意味が、ほんの少しだけわかったような気がした瞬間でした。

「あの空に飛んで行くこの鳥は

かの国で聴いてはならない神の御名を知るのでしょうか」

カラフルで好きな衣服を身に纏い、輝く色彩を見ることができるということは、とてもとても幸せなことです。

だからこそ暗闇に棲む者にとっても輝く彩りにあふれた世界を与えたいと、

「彩色切り絵」に思いを込めて、これからも表現して行きたいと思います。

I will explain the reasons for choosing seemingly weird motifs such as turkeys and mandrills that are far from loveliness and beauty compared to peacocks and dogs and cats. It is a book of classical literature, produced by the author Attar, a Japanese translator, Tuneo Kuroyanagi, the following sentences extracted from the sentences written in the "Bird's Word".

(When deciding the king of birds)

"Everyone (bird) who is sought by Solomon (prophet) is suitable if there is a crown above it"

I am deeply impressed by this word.

I would like to propose the word in a word that I arranged in my own way.

I would like to advocate that "anyone who can put a crown on his head can be everyone's king."

Even a poor crown where it would be ridiculed, anyone can be the king of everyone.

If you have mercy and compassion for all, everyone can be the king of everyone.

I want to rescue those who are laughed at in appearance by drawing attractively. I want them to make their appearances that are hated by people in ugly form into attractive works of art that everyone feels beautiful and to know that everyone is equally beautiful.

The meaning of my art work to cut out paper is to be a conversation that expresses love with the creatures of the motif by doing cutting with ad lib without drafting. I don't want what is directed to "lovely creatures" is the sharp edge of the line with a sharp blade or the beauty of the cut edge.

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