詩集

私の目の2つ、或いは9つ目か10こ目の夢 

 

また、あまり眼の調子が良くない

視界に閃光が火球のように邪魔をするから作業はまちまち

そんな時はスキピオの夢を見るのも悪くない

 アフリカヌスが愛を説くために時計はしばしば忘れ物を取りに戻るし、 

夢はときどき秘密を我慢できずに眠る私に「この先」を洩らす 

 

または闇夜に月をたずねて歩くのも悪くない

 幸い日が昇るまでまだ時間があるし、

 月の女神様は気まぐれに私の足元を心配してくれるからもう少し歩いてみよう

 

鳥が川伝いに「あの方」のところへ連れて行こうとするし、 

橋の欄干ではしゃぐ黒い影は私にはまだ興味も無いみたい 

 私の目の9つ目か10こ目が夢をみるとき、2つ目に嘘を付く