切り絵「Schlomo」
切り絵「Schlomo」(シュローモ)
2019年9月
103.7cmx54.5cm
シュローモは旧約聖書のソロモン王に因んだ名前であり、「平和」を意味します。
此岸のものも、彼岸のものも、いずれのものにとっても安らかでありますように。
大昔に制作した最初の七面鳥の「ななこさん」の全身像はこのようなものでした。
生きている七面鳥と初めて出会ったきっかけが、病気や飼えなくなった子たちを引き取っている神社であった為、命僅かな彼らに対する哀悼の気持ちのようなものでした。
脚が丸く輪を描いているのは仏教における「来迎印」をイメージした意匠です。
絵の勉強をして再制作するにあたって、鳥の脚に来迎印のポーズは生物学的に無理があることに気付きましたが、どうしてもこの作品には取り入れたいものだったので半ば強引な脚かもしれません。
バックライト設置完了して額装し終わりました。
動画は四種類ダイジェストで繋げたもの🎥
今回の展示は蛍の光のリズムのように自動でモーション点灯します🔆
勿論モーション無しの常時点灯や他の点灯パターンも好みで選ぶことができます。
ほわわ~んとゆっくり明暗します。気長にビデオ鑑賞されてください。
テーブルに平置きしたもの二種
恒例のくるりんぱ動画
上半身のアップは裏表こんな感じです。
今回は掲載ショットが大盛りでどれがどの写真だか…
裏側からの全身像
今回ばかりは撮影に猫の手も借りました(笑)
頭の白いモヤは肉眼でなければよく写りませんでした。
羽毛は見る視点でキラキラと陰影が交互に入れ替わるオパールカットを施しています。
お腹のぽんぽこ具合も交互に透けたりマットに見えたりしますよ。
微妙な色彩の表情も楽しんで欲しいです。
光の加減でキラキラ羽根の筋が煌めきますよ。
櫛の歯のように揃えて切ります。
どっこいしょっとね。
とりあえずこれくらいかな。
今回再制作出来て本当に良かった。
最初に「ななこさん」を作った頃と今の切る感覚は違っていて、どうやって切っていたんだろうと不安に駆られる所がいつもありました。
でも、色々な事にぶち当たって、向き合って、自分が見ていたものが何だったのか思い出したようでした。
それは瞳であったり、色彩であったり。
あの頃見ていた景色はかけがえの無いものでした。
おまけ
四種類ダイジェストで繋げたモーション点灯の動画のそれぞれロングバージョンです。
気長~にご鑑賞ください。
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