言葉と芸術

自分の作品の詩文やヒストリーの解説は一見野暮に見えるかもしれません。

日本は特に作品についての解説を秘密にしておく方が好まれるせいだと思います。


本来、詩文や和歌は古典的な知識の素養があった上でそれを応用して創作するというもの。

つまり聞き取る側にも同じだけの基礎知識がなければその味わいを理解する事が難しいわけです。


しかしここで現代的な、

「あなたしか見えない愛してるよ♥️恋しちゃったのかしら悲しくて涙が止まらない~🎶」と直球で書いてしまうと俳諧では野暮な禁じ手になります。


いかに素養の間接的な応用であるかが巧さのポイント。または文体のあそび。

言語の間接的表現から伝達される余情(なごり・情趣)は言外の五感を越えたセンス・芸術性だと言えます。


かなしいことに現代はそういった素養をすべての人が心得ているわけではないので、できるだけ分かりやすく詩文の面白みを理解してもらうために解説しています。

(私も知らない部分が多いので同時並行で目下学習中)


勿論詩文以外の作品の解説についても、自分のスキルやアイデンティティー、

コンセプトやプロセス、宗教観、歴史的文学的背景などの理解力の芸術的表現としています。

言葉もまた連綿と受け継がれた高度な芸術表現のひとつだと考えているため、

絵画や工芸作品と同等として付け添える手法をとります。


メインとなる作品に言葉(ヒストリーを含む)があることで芸術的真価が下がるというのであれば、それはもはや形骸化されたトラディショナルな芸術に追従しているのであって、

芸術を定義されないものが現代アートだと捉えているためです。

(あくまでも私の哲学と方向性)


#言葉の薫り

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安栖 千晶 あとりえきりえ

切り絵作家 彩色切り絵を研究 Asu Chiaki Paper cut out artist My paper cut out work are coloring paper cut out. Art of coloring and cutting out only one sheet of paper.